【京都】親子でスーパには並ばない魚を捌く教室を高校生が開催!NGOうおゑん
2023-7-16
話の流れ
1. 親子で魚を捌く教室開催の背景
こんにちは〜!!
暑くて溶けそうな日々ですが、
第2回目になる低利用魚の捌き教室の日がやってきました!
今回は第1回と違って親子がメインに!
パパと一緒に来てくれた子供達と高校生が混じっての参加です
なんと最年少は6歳の男の子!
実は!!
開催の裏には熱いエピソードがありますので
開催の裏にある熱い背景から追っていきましょう〜
1-1. 主催者は高校生のそら
今回主催するのは、幼い頃から魚が好きで、
中学生の頃から卸売市場へ通い魚捌きのスキルを磨いてきた
高校3年生のそらです!
そらは、魚を捌くごとに魚の命をより身近に感じ、
魚への感謝が募っていった結果、
魚のウェルビーイング(=魚の幸せ)という視点を持ち始めました!
3. 高校生が漁師町を巡って日本半周!?
自分の考えていることを追求していく中で
なんとかこのモヤモヤを晴らしたいと
想い(パッション)が先行してしまって
なんと日本半周漁師町を旅してしまいました!!!
自分自身の大切な好奇心から芽生えた行動力は素敵ですね。
4. スーパーには並ばず捨てられてしまう魚との出会い
日本半周漁師町を巡る旅をする中で
たくさんの漁師さんと衣食住を共にした
そこで学んだのは魚に関する知識だけじゃなくて
とても深刻な漁業の現実を目の当たりにしてしまったんです。
その一つに市場には流通せず捨てられてしまう魚です、、
食べられるにもかかわらず
- 見た目の悪さ
- 調理のしにくさ
- 知名度の低さ
などを理由に捨てられるもしくは肥料に回される魚を
低利用魚 (テイリヨウギョ) といいます。
そして出会った漁師さんは、この現状を「どうにかしたい」とそらに訴えてくれたんですね。
学校外での五感をフル活用した学びにそらは衝撃を受けて、
明らかに魚のウェルビーイングではない現状に目を疑いました。
そんなそらは魚好きだからこその使命感が湧いてきて、
旅から帰るや否やこの現状をみんなに伝えてなんとかしようと
捨てられてしまう魚の捌き教室を計画したんですよね!
NGOを立ち上げるためにクラウドファンディングを実施
捨てられてしまう魚が発生する背景は複雑です。
今の日本の漁業の課題は、具体的な資源管理法が甘く
日々魚の乱獲が起こっていて、魚を獲るのが早い者勝ちという状況なんですね。
効率を効率を追及しすぎる漁業だと、
こういった規格に合わない魚って言うものは
捨てられてしまうという背景がありました。
最終的には資源管理法への政策提言が必要です。
そのためにはみんなが漁業や魚について知ることで意識が変わり
声を上げて政策提言に取り組むことができると考えました。
ちょうど想いとフィットしたのがNGOと言う組織だったんです!
とは言っても、 、!!
高校生だからお金はありません
そこでまずはクラウドファンディングに挑戦してみようと思ったんです。
2. 親子で魚を捌く教室開催!!
応援してくれるみんなのおかげで
魚捌き教室開催のためのクラファンも無事達成して
会場、包丁、まな板、魚を仕入れて準備満タンです。
今回の主役は、なんといっても親子。
魚が大好きな男の子たちを筆頭にたくさんの親子が参加してくれています。
まずはそらが漁師町を巡る旅で学んだことをみんなにお話します。
そこには「知らなかったー!」と驚く
私たちの食卓に迫る身近な問題や
捨てられてしまう魚が発生する背景について、10分ほどの話です。
2-1 魚紹介
今回、 捌く低利用魚は、
ハガツオとメッキアジです。
どちらも食べられる地域食べられない地域が存在していて、
関西の一部の地域だと知名度が低い声で流通しないと言われています。
それでは、そらの魚捌きレクチャーから始まっていてスタートです。
2-2 親子で魚捌き開始
今回最年少の6歳の男の子は、
お父さんと一緒に包丁持って魚さばきに初挑戦!
8歳の男の子は1人で包丁を持って魚をさばきます。
意外と調理実習とかで包丁を使う機会は少なくて、
一人暮らしをし始めると自炊をしないといけないという
日本の文化がありますが
一人暮らしをするようになって、
包丁持ち始めるのは遅い気がします。
うおゑんの魚捌き教室では最新の注意を払いながら、
幼い頃から包丁に触れる。こういった習慣をつくっていきたいです。
2-3 おさかな定食完成!
おさかな定食が完成するや否や
「うまい!」
「美味しい〜!」
の声があちこちから聞こえてきます!
食べられることなく捨てられ てしまう低利用魚ですが、
実際に丁寧に向き合って魚をさばくとこんなにおいしいんです。
魚と丁寧に向き合った結果、
おいしさで幸せに満ち溢れる瞬間は、
魚のウェルビーイングを考えるからこそ、
人のウェルビーイングにつながるのではないかと言う仮説が生まれた瞬間です。
そんな事実に参加者の皆さんはびっくり。。
3. 今回の京都の会場について
今回、 魚捌き教室の会場を貸してくださったのは、
かつて飲食店だった士心さんです。
士心さんはコロナウイルスの影響で廃業となってしまい、
士心さんを受け継いだ中田俊さんのご好意で、
今回魚捌き教室を開くことができました。
本当にありがとうございます!
4. 参加者の変化
参加してくれたお父さんから嬉しい報告が届きました。
今回の魚捌き教室に参加して以来、魚捌きにはまって、
魚をお父さんにねだって買ってもらって
今度は1人で魚をさばいていたそう!
嬉しい変化ですね〜
ではまた、次回に乞うご期待!!
大久保 碧
おおくぼそら
SORA OKUBO
NGOうおゑん代表
中学生の頃から卸売市場に通う魚好き。魚を捌くごとに募っていった魚のウェルビーイングという視点をもとに高校2年生の時、ヒッチハイクで日本半周漁師町を巡る旅をする。旅で感じた日本の漁業への危機感からNGOうおゑんを立ち上げ、海のお話会や魚捌き教室、漁業体験研修などに取り組む。
経歴
- 慶應義塾大学1年
- MakersU18 9期生
- IC塾 8期生