【京都市】京都市の事業の一環で高校生主催の魚捌き教室開催
【京都市未来の祭典】高校生主催の魚捌き教室開催!!
京都市未来の祭典の事業である
京都の豊かな企業をめぐるツアーでNGOうおゑんが魚捌き教室を担当させていただくことになりました!
海の問題を共有
海の問題や現実を共有するところからスタート
今回の話の流れをざっと説明しますね!
1,低利用魚の成り立ち
海の話をする際は海の過去から話します。もともとは、生活に必要な分だけを獲る「漁」を行っていた。「お金」が生まれ人々の価値観が変化していった結果、「漁」が生業となり「漁業」となった。そこで、「利用・未利用」の概念が生まれ始め、未利用魚となった。
2,海の問題とは
現在の水産業には課題が山積み。それは、意外と消費者が気づいていないだけですぐ身近で起きている問題です。近年、スーパーに並ぶサンマの価格高騰や不漁がイメージしやすいと思う。日本の資源管理体制は甘く日々乱獲が起こっている事実がある。よつて、魚は減り続け漁獲量は40年前から減少の一途を辿るさっている。これを解決するためには、うおゑんは消費者から変わることが必要だと思う。そのために、海の学びと恵みを共有する魚捌き教室を行っていることにつながる。
3,海外と比較
漁業先進国であり、水産業の成功事例を持ち合わせるノルウェーをよく比較対象にします。ノルウェーが持続可能な水産業を確立することができたのもやはり世論があったからなんですよね。
捌く魚はタチウオ!!
今回の低利用魚は「小さいものシリーズ」
サイズが小さいがゆえに肥料にまわされたり、捨てられたりしてしまう未利用魚。
(他にも人が決めた価値によって未利用になる理由があります)
そんなタチウオをなんと3匹も捌いてもらいます!
まずは、そらによる捌きレクチャー
魚捌きにトライ
今日で初めて魚を捌く方がほとんどの参加者の皆さん。
ちなみにこのサイズが小さいタチウオは細長いのも重なって捌く難易度は超難関です!!
タチウオ
難易度★★★★★
不安げながらも丁寧に捌くその姿に、これこそがまさに魚のウェルビーイングだと強く思いました。
魚と丁寧に向き合う→これは魚を食べる前提での幸せにつながるのではないでしょうか。
そして、参加者の皆さんセンスありすぎです
完成!タチウオ丼&タチウオの味噌汁
どんな味がするのか、興味津々で食べてみると、
すごい身が引き締まってる!!
参加者の皆さんからも「これは美味い」という声が飛び交っていました!
自分が捌いたという感情も重なってのおいしさだと思います!
低利用な魚でも丁寧に向き合えば美味しく命をいただけるんですね!????
最後は命に感謝して振り返りです!
参加者の変化
参加してみての変化をアンケート形式で振り返りをしたので共有します。
魚捌きを終えての感想
スーパーに沢山魚が並んでいる現在の状況が当たり前ではないことにきづきました。
生物のとして魚と食べ物としての魚が最近自分の中で乖離しているところがあったので、魚→切り身までの工程を自分ですることで、改めて命を頂いて食べている実感がありました。
三枚おろしが初めてできるようになった。 自分の中でお魚とか、海とか、漁業とかの認識が拡大した。 お魚と対話することができた。
これが未利用魚なのかーと感慨深い気持ちになった
海への興味がさらに湧き、もっと色んな魚を知って、捌いたり食べてみたいと思うようになった。
日本の漁業を変えるためにはそもそもの制度レベルから検討、試行錯誤する必要がありそうだと感じた。
参加してくれた皆さんありがとうございましたー!
大久保 碧
おおくぼそら
SORA OKUBO
NGOうおゑん代表
中学生の頃から卸売市場に通う魚好き。魚を捌くごとに募っていった魚のウェルビーイングという視点をもとに高校2年生の時、ヒッチハイクで日本半周漁師町を巡る旅をする。旅で感じた日本の漁業への危機感からNGOうおゑんを立ち上げ、海のお話会や魚捌き教室、漁業体験研修などに取り組む。
経歴
- 慶應義塾大学1年
- MakersU18 9期生
- IC塾 8期生